HAPPY DAYS
真知子 DAYS 4
ヒロシから連絡がきて、久々にランチすることになった。
別れてから結構経つので、あまりどうこうは言えないが、
ヒロシの素行の悪さは聞き及んでいる。
どうもヒロシは電話口でもそこを突っ込んで欲しい様子だが、
私が言うべき問題じゃない。
「そうゆうとこ冷たいよな、真知子は」
「悪いと自覚してるなら自分で直せ」
とだけ言ってあげる。
私だって忙しいのだ。就活しながら単位も取らなきゃだし、4年のメインイベントの実習ももうすぐだ。
ヒロシは家庭教師のバイトで結構稼いでいるから、と豪華なコースランチに招待してくれたが、
どうも高校からの付き合いのヒロシとこんなとこでお食事、なんて考えられない。
帰り道にラーメンとか、スタンドのファーストフードばっかりで。
でもそんなデートでもお互いの夢や、音楽について夢中で語り合うのに、何等支障ななかったけれど。
時を経て、得たものもあるけど失ったものもある。
もちろん今が1番いいけど、その時しかなかったものも、大切な思い出だったりする。
ヒロシとも別れたけれど、今なお大切な友達であり、一緒に演奏した戦友であることに、傷はつかない。
次の言葉を聞くまでは。
「単刀直入に言う。付き合おう」
「嫌です。うまくいかないから別れたのに」
「って言うと思ったよ。残念」
ヒロシは前と変わらないウインクをしてみせた。
「毅、お前に惚れてる。マジに。知ってるんだろ?」
別れてから結構経つので、あまりどうこうは言えないが、
ヒロシの素行の悪さは聞き及んでいる。
どうもヒロシは電話口でもそこを突っ込んで欲しい様子だが、
私が言うべき問題じゃない。
「そうゆうとこ冷たいよな、真知子は」
「悪いと自覚してるなら自分で直せ」
とだけ言ってあげる。
私だって忙しいのだ。就活しながら単位も取らなきゃだし、4年のメインイベントの実習ももうすぐだ。
ヒロシは家庭教師のバイトで結構稼いでいるから、と豪華なコースランチに招待してくれたが、
どうも高校からの付き合いのヒロシとこんなとこでお食事、なんて考えられない。
帰り道にラーメンとか、スタンドのファーストフードばっかりで。
でもそんなデートでもお互いの夢や、音楽について夢中で語り合うのに、何等支障ななかったけれど。
時を経て、得たものもあるけど失ったものもある。
もちろん今が1番いいけど、その時しかなかったものも、大切な思い出だったりする。
ヒロシとも別れたけれど、今なお大切な友達であり、一緒に演奏した戦友であることに、傷はつかない。
次の言葉を聞くまでは。
「単刀直入に言う。付き合おう」
「嫌です。うまくいかないから別れたのに」
「って言うと思ったよ。残念」
ヒロシは前と変わらないウインクをしてみせた。
「毅、お前に惚れてる。マジに。知ってるんだろ?」