HAPPY DAYS
やっぱりボクは純を助ける為に白馬ならぬ、自転車で駆け付けた円卓の騎士。
姫が純なのが笑えるけど。



「瀧澤のお母さん意識戻ったし…ボクがついてるから。二人になんかあったらボクが連絡する」



純の顔に安堵の色が広がる。



「毅…すまない」



言い終わるか終わらない内に、純はその場をかけだした。



結局ボク自ら、問題解決の先送りを後押ししてしまった。



だけどね。



ボクは元々曇り空が好き。
晴ればかりがいい天気じゃない。

ずるいことかも知れないけど、そんなしのぎ方も優しさと
気付く年頃になってしまったから。


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