HAPPY DAYS
紀子 DAYS 11
母の治療に必要な物リストを看護士さんから渡され、
院内の売店に買いに行った。
麻酔から醒めて、痛みがひどいのか、母は呻き続けている。
その呻き声から逃げ出したくて、用事が出来るが否や飛び出した。
私は冷たい娘だ。
その痛みに私も呻きたくなる。
売店の窓から綺麗な庭が見えた。
買い物をぶら下げて、ついフラフラと庭にさまよい出た。
春の昼下がり。
たゆとうような時間。
なのに私は病室に、子宮外妊娠で死にかけた母が、恐ろしいような声を出して待っている。
院内の売店に買いに行った。
麻酔から醒めて、痛みがひどいのか、母は呻き続けている。
その呻き声から逃げ出したくて、用事が出来るが否や飛び出した。
私は冷たい娘だ。
その痛みに私も呻きたくなる。
売店の窓から綺麗な庭が見えた。
買い物をぶら下げて、ついフラフラと庭にさまよい出た。
春の昼下がり。
たゆとうような時間。
なのに私は病室に、子宮外妊娠で死にかけた母が、恐ろしいような声を出して待っている。