HAPPY DAYS
自転車を走らせながら、


純に言った言葉を後悔したのと同じく、ボクはこうすべきなのか考えた。


瀧澤の気持ちより先に、こうしてやりたいという自分の感情が先走ってしまっている。


でも止められない。


だから自転車はますます加速していく。



春風が漕いでいるように、自転車はすべらかに走った。



瀧澤はきっと、待っているだろうから。




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