HAPPY DAYS
「毅はなんでその大学の芸術学部に行きたいの?」

オレは率直に聞きたいと思っただけだったが、口に出すとホントに不思議に感じた。

「ボク?ボクは音楽が好きだから関わりのある学部に行きたかっただけ、かな」


「それっておかしくね?」


これってオレの性格ってか、癖なんだけど、
納得できないとついしつこくなる。

この時もそうだった。


「何が?」

毅の怪訝な様子。

「だって関わる学部程度な感じなら、音大に直接行ったのが良くね?音大がクラッシックしかないなら、音大行かないにして、独学で音楽活動して東大とか行ったのが、話題呼べて売れそうじゃん」


自分で行った事に納得しちゃいましたよ、オレは。


なのに、毅はぷいと横を向いて教室を出て行った。



大人げねえなぁ。
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