HAPPY DAYS
「とにかく、また会おう!メルアド教えて」


君代は既に携帯の赤外線通信を始めた、
オレの携帯を勝手に手にして。


「返せよ」


かなりマジギレ気味なのに怯む事なく手ばやに操作すると
あっという間に携帯をオレのケツポケに戻した。


「純クン、降りよう」


とオレの腕を引っ張って駅に降りる。


君代の家はオレのうちと自転車で15分くらい。

小学校の時は違う学区で
中学では2学年下だから向こうが一方的に知っていたらしい。


そんな、要らない情報満載の
君代との帰り道だったが、
君代はどんな男も振り向いて行く程可愛いので
優越感が無きにしもあらず。


「やっぱイケメンじゃねえと、あんな可愛いコと付き合えねんだな」
と悔しそうにコソコソ話していった男二人とすれ違った後は

正直、君代が無理矢理組んで来た腕を
ちょっと許した。



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