HAPPY DAYS
だから私は大方の男性と
ママみたいな女が苦手だ。


ママは大好き。


でもあんなママはもう見たくない。


花巻君が毒牙にかからなかったとして
果たしてそんなふしだらな母親を持つ私をどう思うだろう。


花巻君のキマジメさは亡くなったパパを思い出す。


パパは私が5歳の時、交通事故で亡くなった。
ママはパパがなくなった保険金や慰謝料を基に、輸入品のセレクトショップを始めた。


ママは必死だったし、頑張っていた。


だから私もママの交際も認めなきゃと思うのだけど、最近は手当たり次第と感じるくらい私の目を構わずになってる。

新しい男の人が現れる度、
何故私だけではダメなの?
と心で煩悶する。


花巻君と別れるかもな、と思った。


昨日の女の子なんて、きっとなんでもなかったのだろう、だって花巻君だもん。


ママがいつもみたいに花巻君を褒めなかったので、
きっとフラれたんだな、と思う。


私もフラれるかも。


軽蔑されて。


悲しみと今日のショックな事件と
自分の運命への諦念とで心はボロボロです。

無意識に携帯を手にしてた。

花巻君、助けて。







電話は話し中だった。
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