HAPPY DAYS
「じゃあ、その子の気持ちは置いといて、ショッキングな出来事続きの女の子をどう扱うかを毅くんは聞きたいんだね?」



「そうなんです!励ますべき?慰めるべき?…ほかしとくのもあり?」


はは〜ん、毅くんは引き気味のスタンスな訳で、一応異性の同意を得て、放置したい訳だ。


女性に不慣れな男子の素朴な後押し希望だったのか。


「う〜ん、私にはどうにもアドバイス出来ない、かな?
こればかりは千差万別で〜、私はキツイ時はほって置いて欲しい。
でも気遣って欲しい人もいるし、叱咤激励が好きな人もいる。対応って、その人の好みなんだよね。
対応する側のタイプもあるだろうし。あ〜話がごちゃごちゃだよね。ごめんね」


結論のない話は苦手。
毅くんがぽつぽつと確かめるように話し出した。


「彼女はあちらから働き掛けて来たわけだから、まず、ほって置いて欲しいタイプではないですよね。だとすると、慰めか励ましか、どちらかのタイプな訳だ。」


「分からなかったら話を聞いて上げるだけでもいいのかも」


「ありがとうございました、助かりました。女の子の真知子さんに言うのもなんだけど、女の子って難しいですね」


「へ〜、女の子扱いしてくれるんだ」


その時、私は本当にちょっと感動した。
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