超能力者が高校生!?
能力紹介
「みんな!今日からこいつも部員よ」
「はあ?!ちょっと待て、それってもしかして俺のことか?」
「そうよ、何か文句でも?」
「大ありだよ!何で俺が急に連れてこられた同好会に入らなきゃいけねえんだよ?」
俺の言ってることに間違いはないはずだった。そんなことを急に言われても・・・。
「わかった、じゃあ能力は何だ?部長」
「へ?能力?」
また質問が出された。今度は白鷺にらしい。窓の外を見ていた男子が振り返った。頭がよさそうな顔立ちの割にはどこか怖い表層。背丈も俺より少し上だ。
「それがよくわからないの。なかなか見せてくれないのよ~」
「なるほど。おい」
「え?俺?」
「そうだ、お前の能力は何だ?教えてくれ」
「え・・・えっと・・・」
また能力か・・・、どんだけ能力好きなんだこいつらは?・・・そうか、超能力者同好会だもんな、ここって。
「困ったな。部長、あれをこいつに見せてもいいか?」
「いいわよ」
白鷺の返事を聞くと、そいつは部室にある紙コップを持って部室を出て、コップに水道水を入れて戻ってきた。コップには半分くらいまでの水が入っていた。
「お前、名前は?」
「え、えっと・・・」
そういえば、名前を言うのは初めてかもしれない。
「坂上。坂上恭介(さかがみきょうすけ)」
「坂上か。坂上、雲がどうやってできているか知っているか?」
「えっと確か、水がたくさん集まってできてるんじゃないか?」
「大体合ってるな。俺はその水から雲を作ることができる」
「どうやって・・・」
俺は唖然とした。そいつがコップの水に手をかざすと水が浮き、やがて霧みたいに細かくなって、小さな雲みたいなのができた。
「あ・・・お前・・・」
「ついでに言うと、雨も降らせる」
そいつはもう一度雲に集中し、それと同時に雲から水が出てきた。間違いなくそれは雨だった。
コップを机に置き、そいつは俺に言った。
「どうだ?」
「ど、どうだって?」
「言う気になったかと聞いているんだ、お前の能力」
また変なものを見せられた。白鷺の念力に続き、今度は水を雲に替える男。こんなの、隠し通す意味がねえ。
「おっと、名前を言うのを忘れたな。俺の名前は土田直輝(つちだなおき)だ。よろしくな」
「ああ、どうも」
突然手を差し伸べられ、つい握手してしまった。
「はあ?!ちょっと待て、それってもしかして俺のことか?」
「そうよ、何か文句でも?」
「大ありだよ!何で俺が急に連れてこられた同好会に入らなきゃいけねえんだよ?」
俺の言ってることに間違いはないはずだった。そんなことを急に言われても・・・。
「わかった、じゃあ能力は何だ?部長」
「へ?能力?」
また質問が出された。今度は白鷺にらしい。窓の外を見ていた男子が振り返った。頭がよさそうな顔立ちの割にはどこか怖い表層。背丈も俺より少し上だ。
「それがよくわからないの。なかなか見せてくれないのよ~」
「なるほど。おい」
「え?俺?」
「そうだ、お前の能力は何だ?教えてくれ」
「え・・・えっと・・・」
また能力か・・・、どんだけ能力好きなんだこいつらは?・・・そうか、超能力者同好会だもんな、ここって。
「困ったな。部長、あれをこいつに見せてもいいか?」
「いいわよ」
白鷺の返事を聞くと、そいつは部室にある紙コップを持って部室を出て、コップに水道水を入れて戻ってきた。コップには半分くらいまでの水が入っていた。
「お前、名前は?」
「え、えっと・・・」
そういえば、名前を言うのは初めてかもしれない。
「坂上。坂上恭介(さかがみきょうすけ)」
「坂上か。坂上、雲がどうやってできているか知っているか?」
「えっと確か、水がたくさん集まってできてるんじゃないか?」
「大体合ってるな。俺はその水から雲を作ることができる」
「どうやって・・・」
俺は唖然とした。そいつがコップの水に手をかざすと水が浮き、やがて霧みたいに細かくなって、小さな雲みたいなのができた。
「あ・・・お前・・・」
「ついでに言うと、雨も降らせる」
そいつはもう一度雲に集中し、それと同時に雲から水が出てきた。間違いなくそれは雨だった。
コップを机に置き、そいつは俺に言った。
「どうだ?」
「ど、どうだって?」
「言う気になったかと聞いているんだ、お前の能力」
また変なものを見せられた。白鷺の念力に続き、今度は水を雲に替える男。こんなの、隠し通す意味がねえ。
「おっと、名前を言うのを忘れたな。俺の名前は土田直輝(つちだなおき)だ。よろしくな」
「ああ、どうも」
突然手を差し伸べられ、つい握手してしまった。