-+- 反対派の彼・賛成派の私 -+-
-+- 生意気2人組 -+-
春の暖かい日差し-・・・・・。
木々が風に揺れざわめく音-・・・・・。

先輩...まだかなぁ......??

私の名前は深澤 恋(ふかつ れん)≪以下恋≫
ただいま志野ノ咲高校1年です。
母と父は私を残して海外出張中、って言っても...私がここに残りたいって言ったからだけだけどね....。

ちなみに、何故残ったと言うと....ふっふっふ。
それはもう少しで分かる事っ!!!

先輩が『大切な話がある』って言ってきたんだけど....。

それにしても遅い......。
もう10分待ってるのに.....。

みんなは先輩が私に告白をするんじゃないかとワクワクしていた。
そ....そうなのかなぁ....?

そう思いながら、私は木陰にあるベンチに座ってある人を待っていた。

っと.....。

「おーい!ごめんね!!....ふぅ、待った...かな??」
この人は真水 信(しみず しん)≪以下信≫
私の1つ年上の先輩。
私の憧れ.....ではなく..まぁ...ハッキリ言えば....『好きな人』...かな?
同じ吹奏楽部でピアノを弾いている。
先輩は凄いピアニストで、今とか、有名な外国にある音楽学校からのお誘いが来ていたり.....。

とても凄い先輩です♪

恋「あ、いえ、全然大丈夫です!」
信「え?そうなの??良かった。」

私の言葉を聞いて安心したのか、先輩はホッとする。

人の事を第一に考えててすごく優しい。
だから私は好きになったんだろうな。
それに....外見もかっこいい方だと思う。
私が通う学校とか他の学校とかからも人気もあるもん。

恋「それで...『大切な話』って......??」

期待を胸に膨らませ、私は聞く。
私がそう聞くと、信先輩の顔つきが変わった。

そして口から言葉が出てきた。

信「僕...明日この学校を転校するんだ。」


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