-+- 反対派の彼・賛成派の私 -+-

時が止まったような気がした。
先輩....今、何て言いました...??

信「親の都合...なんだ。」

好きな人が...私から離れていくんだ-・・・。

信「ごめんね、突然こんな話をして。」

先輩と会えなくなるの....?
震える声と溢れてくる涙を堪えて私は言った。

恋「もう....会えないんですか?」
信「...難しい...かな。」
恋「そんな......。」

今...私の気持ちを伝えるの遅い-・・・・?
ダメ...駄目だよ、「好きです。」って言ったら、先輩が困っちゃうもん。

信「これまで有難う。それじゃあ、僕は行かないと...。」

先輩が私に背を向けて歩く-・・・・。

恋「せ、先輩っっっっ!!!!」

思わず大声を出してしまった。
先輩は少しびっくりして振り向く。

恋「お元気でっ!又、会える事を楽しみにしてますっっ!!!」
信「うん、さよなら。」

先輩はいつもの笑顔で行ってしまった。

深津 恋、初めての恋がここで終わりました-・・・。





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