†正しい王様の在り方†~Fake!!(フェイク)外伝~
「危ない所をありがとうございました。僕はアベル・ルーモア…ご覧の通り…男です。」
「ふん。な~にが“危ない所”をだよ。アンタには敵につけ入られる隙が全く無かったぜ。むしろ俺は…アイツらの方を助けたつもりなんだけどな。」
「あはっ、そこまでお見通しだなんて…参ったなぁ。貴方、一体何者です?」
レオルドと対峙するアベルの口元が、ニッと綻んだ。
その時だった。
「おい!お前、アベルに何しやがる!」
背後からドスの利いた大声が響き、レオルドは声のした方を振り返った。
そこには、暖かなスープを両手に持った青年が、仁王立ちになり、彼を睨みつけていた。
「なんだ、お前がコイツの連れか?それにしても…デケー女だな!」
「なっ…!貴様っ!」
フェイは、彼の一言に耳まで赤くなり、 今にも手にしたスープを投げ捨て、腰の剣を抜き彼に切りかかりそうな形相を浮かべた。
「おいおい、よせよ。俺はもめ事を起こす為にここへ来たんじゃない。それに、アンタ達は旅人だろう?この広場は公共の場だ。ここで剣を抜けば、暫くは牢に繋がれる事になるぜ。そうなれば、流石の俺も助けてやる訳にはいかないからな…。」
「ふん。な~にが“危ない所”をだよ。アンタには敵につけ入られる隙が全く無かったぜ。むしろ俺は…アイツらの方を助けたつもりなんだけどな。」
「あはっ、そこまでお見通しだなんて…参ったなぁ。貴方、一体何者です?」
レオルドと対峙するアベルの口元が、ニッと綻んだ。
その時だった。
「おい!お前、アベルに何しやがる!」
背後からドスの利いた大声が響き、レオルドは声のした方を振り返った。
そこには、暖かなスープを両手に持った青年が、仁王立ちになり、彼を睨みつけていた。
「なんだ、お前がコイツの連れか?それにしても…デケー女だな!」
「なっ…!貴様っ!」
フェイは、彼の一言に耳まで赤くなり、 今にも手にしたスープを投げ捨て、腰の剣を抜き彼に切りかかりそうな形相を浮かべた。
「おいおい、よせよ。俺はもめ事を起こす為にここへ来たんじゃない。それに、アンタ達は旅人だろう?この広場は公共の場だ。ここで剣を抜けば、暫くは牢に繋がれる事になるぜ。そうなれば、流石の俺も助けてやる訳にはいかないからな…。」