†正しい王様の在り方†~Fake!!(フェイク)外伝~
【大団円?】
キマイラ討伐後、レオルド一行は、ラヴィの巨大なペット大鷲のミーシャにより次々と大穴より救出された。
「はぁぁ…やっと地上に戻って来れたなぁ。空気が美味しい!」
そう言いながらフェイが深く深呼吸する。
冷たい空気は鼻の奥にツンとした刺激を与えたが、彼女はお構いなしだった。
その様子を横目で見ながら、アベルはクスクスと笑った。
「とにかく、フェイさんもアベルさんもたいした怪我もなくて…ホント良かったです。」
レオルドに応急処置の治癒魔法を施しながらラヴィが安堵の表情を浮かべる。
だが、彼はすぐに口元を引き締めレオルドを睨め付けた。
「はいはい、”それに比べてうちのご主人様は”…って台詞が喉元まで出かかってるぜ、ラヴィ。さすがに今回は俺様も充分反省してるって!」
冷ややかなラヴィの視線に、ウンザリした表情を浮かべながらレオルドは肩を竦め、フェイとアベルに助け船を求めた。
「ラヴィ、エンリケのその怪我は私を庇って負ったものだ。彼が盾になってくれなかったら私はどうなっていたか…。」
「フェイさん…。」
フェイの言葉にアベルもコクリと頷く。
ラヴィはフゥと溜息をつき”本当に無茶をするのは今回が最後ですよ”とレオルドに念を押し治療を終えた。
「それでですね、エンリケ様。このキマイラの件でちょっとマズイ事になりまして…。」
フェイ達の顔をチラリと見やり、ラヴィは声を潜めた。
その様子にアベルがフェイの手を引き少し離れた氷柱の陰に腰を下ろした。
それを確認し、ラヴィはレオルドの耳元に口を寄せた。
「はぁぁ…やっと地上に戻って来れたなぁ。空気が美味しい!」
そう言いながらフェイが深く深呼吸する。
冷たい空気は鼻の奥にツンとした刺激を与えたが、彼女はお構いなしだった。
その様子を横目で見ながら、アベルはクスクスと笑った。
「とにかく、フェイさんもアベルさんもたいした怪我もなくて…ホント良かったです。」
レオルドに応急処置の治癒魔法を施しながらラヴィが安堵の表情を浮かべる。
だが、彼はすぐに口元を引き締めレオルドを睨め付けた。
「はいはい、”それに比べてうちのご主人様は”…って台詞が喉元まで出かかってるぜ、ラヴィ。さすがに今回は俺様も充分反省してるって!」
冷ややかなラヴィの視線に、ウンザリした表情を浮かべながらレオルドは肩を竦め、フェイとアベルに助け船を求めた。
「ラヴィ、エンリケのその怪我は私を庇って負ったものだ。彼が盾になってくれなかったら私はどうなっていたか…。」
「フェイさん…。」
フェイの言葉にアベルもコクリと頷く。
ラヴィはフゥと溜息をつき”本当に無茶をするのは今回が最後ですよ”とレオルドに念を押し治療を終えた。
「それでですね、エンリケ様。このキマイラの件でちょっとマズイ事になりまして…。」
フェイ達の顔をチラリと見やり、ラヴィは声を潜めた。
その様子にアベルがフェイの手を引き少し離れた氷柱の陰に腰を下ろした。
それを確認し、ラヴィはレオルドの耳元に口を寄せた。