†正しい王様の在り方†~Fake!!(フェイク)外伝~
「それじゃあ、宝石の方は有り難く頂きます。ただ、この金貨は多すぎる。1/3に減らして下さい。」
「男の…プライドって奴だな?」
「はい!」
アベルは即答するとニィと笑った。
「では…そう言うことで。今回の仕事は完了だ。ご苦労さん。」
レオルドは再びパチンと指を鳴らし、革袋を小さな物に変えた。
「それと…これは領収書の代わりだ。フェイ、お前は自分が思っている以上のいい女だよ。」
そう言うと、彼は素早くフェイの頬に口づけをした。
「エッ、エンリケーーーーッ…バカーーーッ!!」
レオルドは高らかに笑いながら歩き出した。
そして、真っ赤になって取り乱すフェイに後ろ手で手を振ると頭のカツラを外しポイと放り投げた。
ハラハラと彼の背に金糸のような金髪が流れ落ちた。
その様子にフェイは言葉を失い、アベルの顔を見つめた。
「フェイ、彼が何者だったのか…もう判ったでしょう?」
アベルが悪戯っぽい笑みを浮かべ尋ねるが、フェイは呆気にとられるばかりで言葉が出ない。
「何だ…エンリケ、ツルピカ君じゃなかったんだ…。」
「あはは、そうじゃなくて!」
「へ?」
「エンリケの正体は…ベリエルの現国王、レオルド・ヴァン・アーセナル公だよ。」
「はぁぁ?王様だってぇぇぇ~!」
フェイの絶叫が星空に響いた。
「あははっ、どうだ、驚いたか?フェイ、今なら王妃の座も夢ではないぞ~!」
大鷲ミーシャの背にのったレオルドが金髪を靡かせ叫んだ。
「はん!誰がお前なんかと~!私にはアベルがいる!」
負けじとフェイは大声で叫び、レオルドに大きく手を振った。
その傍らでアベルが嬉しそうに微笑んだ。
「そうか!又いつでも王宮を尋ねてくれよ!じゃあな~!」
レオルドは最後にもう一度二人に手を振ると夜空に消えていった。
フェイとアベルは暫しの間彼らが消えた西の空を押し黙ったまま見上げていた。
「男の…プライドって奴だな?」
「はい!」
アベルは即答するとニィと笑った。
「では…そう言うことで。今回の仕事は完了だ。ご苦労さん。」
レオルドは再びパチンと指を鳴らし、革袋を小さな物に変えた。
「それと…これは領収書の代わりだ。フェイ、お前は自分が思っている以上のいい女だよ。」
そう言うと、彼は素早くフェイの頬に口づけをした。
「エッ、エンリケーーーーッ…バカーーーッ!!」
レオルドは高らかに笑いながら歩き出した。
そして、真っ赤になって取り乱すフェイに後ろ手で手を振ると頭のカツラを外しポイと放り投げた。
ハラハラと彼の背に金糸のような金髪が流れ落ちた。
その様子にフェイは言葉を失い、アベルの顔を見つめた。
「フェイ、彼が何者だったのか…もう判ったでしょう?」
アベルが悪戯っぽい笑みを浮かべ尋ねるが、フェイは呆気にとられるばかりで言葉が出ない。
「何だ…エンリケ、ツルピカ君じゃなかったんだ…。」
「あはは、そうじゃなくて!」
「へ?」
「エンリケの正体は…ベリエルの現国王、レオルド・ヴァン・アーセナル公だよ。」
「はぁぁ?王様だってぇぇぇ~!」
フェイの絶叫が星空に響いた。
「あははっ、どうだ、驚いたか?フェイ、今なら王妃の座も夢ではないぞ~!」
大鷲ミーシャの背にのったレオルドが金髪を靡かせ叫んだ。
「はん!誰がお前なんかと~!私にはアベルがいる!」
負けじとフェイは大声で叫び、レオルドに大きく手を振った。
その傍らでアベルが嬉しそうに微笑んだ。
「そうか!又いつでも王宮を尋ねてくれよ!じゃあな~!」
レオルドは最後にもう一度二人に手を振ると夜空に消えていった。
フェイとアベルは暫しの間彼らが消えた西の空を押し黙ったまま見上げていた。