†正しい王様の在り方†~Fake!!(フェイク)外伝~
俺は、観念してノロノロとベッドから這い出ると、ラビィが用意したお湯で顔を洗い、鏡の前に座る。
すると、奴がタイミング良く髪を獣毛のブラシでとかし始める。
これが毎朝繰り広げられる俺の身支度。
生あくびを噛み殺し、俺は相変わらず痛むこめかみを両手の人差し指でグリグリと押した。
ふと顔を上げると、鏡越しにラビィの冷ややかな眼差しと俺の視線がかち合う。
「何だよ…。」
「レオルド様、お友達のロニィさんが旅に出られて、もうひと月が経ったんですよ。いくら親友がいなくて寂しいからって…そろそろ元のレオルド様に戻って頂かないと…僕、ハッキリ言って情けないです。」
「ちぇっ、お前ってホントにズケズケものを言いやがるな。」
俺はラビィの、歯に衣着せぬ物言いに苦笑した。
こいつは、俺が気に入って秘書に迎えたのだが…たまに心の奥底を見透かすような洞察力を発揮して、俺を戸惑わせる。
すると、奴がタイミング良く髪を獣毛のブラシでとかし始める。
これが毎朝繰り広げられる俺の身支度。
生あくびを噛み殺し、俺は相変わらず痛むこめかみを両手の人差し指でグリグリと押した。
ふと顔を上げると、鏡越しにラビィの冷ややかな眼差しと俺の視線がかち合う。
「何だよ…。」
「レオルド様、お友達のロニィさんが旅に出られて、もうひと月が経ったんですよ。いくら親友がいなくて寂しいからって…そろそろ元のレオルド様に戻って頂かないと…僕、ハッキリ言って情けないです。」
「ちぇっ、お前ってホントにズケズケものを言いやがるな。」
俺はラビィの、歯に衣着せぬ物言いに苦笑した。
こいつは、俺が気に入って秘書に迎えたのだが…たまに心の奥底を見透かすような洞察力を発揮して、俺を戸惑わせる。