最後の着信メロディ
私は目を疑いました。タイミングがよすぎて、もしかしたら夢かと頭をブンブン振ってもう一度携帯を見ますが、暗い公園で光を放つ携帯の画面には、相変わらずそのメールが表示されていました。

ふと、なにか違和感が頭をよぎりましたが、今は優先すべきことがあります。

私は迷わず、メールの最後に書いてある携帯の番号にダイヤルします。

あの頃、何度も見た、それは確かにマキトの携帯の番号でした。

プルルルル

プルルルル

私の耳元で、電話が発信音を響かせます。




ふと、何か別の音が聞こえた気がしました。

私は携帯を少し耳から離して、辺りを、真っ暗な公園の中を見回します。

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