最後の着信メロディ
―笑顔でサヨナラを―
そう言って、半透明な唇が私の口を塞ぎました。
私は消えかかるマキトに必死ですがりつき、一生分ではないかと思うほどの涙を流しました。
抱きしめれば抱きしめるほど、彼の体は手ごたえがなくなっていくようでした。
ほとんど光の入らないライブハウスでも、入り口の扉からわずかに朝日が差し込んでいました。
薄いスポットと細い朝日の光が重なる中
私の大切な人は
今度こそ本当に私の前から消えました。
私は消えかかるマキトに必死ですがりつき、一生分ではないかと思うほどの涙を流しました。
抱きしめれば抱きしめるほど、彼の体は手ごたえがなくなっていくようでした。
ほとんど光の入らないライブハウスでも、入り口の扉からわずかに朝日が差し込んでいました。
薄いスポットと細い朝日の光が重なる中
私の大切な人は
今度こそ本当に私の前から消えました。