最後の着信メロディ
17時24分
「あ、あの、ミヨさん。今日、ご予定はありますか?」
ソウタロウさんがそう言って私を誘ってきたのは仕事が終わり、帰り支度をしているときでした。
私は面食らい、ありもしない予定を確認するためにスケジュール帳を開きます。
わかってはいたものの、汚れのない今日の日付の欄を見て、あらためてソウタロウさんの顔を見ます。
ソウタロウさんは、慣れない誘いをするのに顔を真っ赤にして伏せていました。
誘った相手の方を見なくちゃダメじゃないのかなあ、そう思いましたが、その仕草がなんとも微笑ましくて笑ってしまいました。
「ええと、特にないです。御用ですか?」
わざととぼけた口調で答えると、彼は真っ赤な顔のまんなかに目を輝かせて、ぱーっと表情を明るくしました。
「あ、あの、ですね」
ソウタロウさんがそう言って私を誘ってきたのは仕事が終わり、帰り支度をしているときでした。
私は面食らい、ありもしない予定を確認するためにスケジュール帳を開きます。
わかってはいたものの、汚れのない今日の日付の欄を見て、あらためてソウタロウさんの顔を見ます。
ソウタロウさんは、慣れない誘いをするのに顔を真っ赤にして伏せていました。
誘った相手の方を見なくちゃダメじゃないのかなあ、そう思いましたが、その仕草がなんとも微笑ましくて笑ってしまいました。
「ええと、特にないです。御用ですか?」
わざととぼけた口調で答えると、彼は真っ赤な顔のまんなかに目を輝かせて、ぱーっと表情を明るくしました。
「あ、あの、ですね」