最後の着信メロディ
一昨日-ユキ-
一昨日、ミヨちゃんがうちの店、ミストに来た時から私はなにかおかしなものを感じていた。
3年前、マキトが消えてから毎日のように来て、ある日を境に、今度は店に全く姿をみせなかった彼女が、
突然やってきたと思ったら「マキトが消えた時のこと」ときた。
別のオトコから告られたから、という理由はもっともらしかったが、それなら電話ですむ話だ。
わざわざマキトとの思い出があって辛いはずのうちの店に来る必要はないだろう。
彼女の物言いにしたっておかしい。
つい強く言ってしまったが、マキトが浮気をして出ていったなどと言う発想、彼女は一度としてしなかった。
事故や事件にまきこまれたのではないか、放浪の旅に出たのではないか。
あの頃はそんなことばかりを言っていた。マキトが自分以外とどうにかなるという発想自体がなかったのだ。
3年前、マキトが消えてから毎日のように来て、ある日を境に、今度は店に全く姿をみせなかった彼女が、
突然やってきたと思ったら「マキトが消えた時のこと」ときた。
別のオトコから告られたから、という理由はもっともらしかったが、それなら電話ですむ話だ。
わざわざマキトとの思い出があって辛いはずのうちの店に来る必要はないだろう。
彼女の物言いにしたっておかしい。
つい強く言ってしまったが、マキトが浮気をして出ていったなどと言う発想、彼女は一度としてしなかった。
事故や事件にまきこまれたのではないか、放浪の旅に出たのではないか。
あの頃はそんなことばかりを言っていた。マキトが自分以外とどうにかなるという発想自体がなかったのだ。