最後の着信メロディ
7年前-マキトとミヨとユキ-
浪人を始めて半年くらいしたころ、マキトはうちの店にやってきた。
あろうことか浪人生の分際で、女連れで。
で、目の前で私のことを「俺の高校の先輩」とか言った。
それだけならまだしも隣の女を「これ、うちの彼女」とまで言った。
さすがにぶん殴ってやろうかと思ったけど、隣でマキトに隠れるようにこっちを見る女の子が、
私と完全に逆のタイプっぽいので、ああ、まあいいかと思ってやめておいた。
多分、マキトが本当につきあいたかったのはこういう子だと、見ただけでわかってしまったからだ。
その子は、ミヨと名乗った。
あろうことか浪人生の分際で、女連れで。
で、目の前で私のことを「俺の高校の先輩」とか言った。
それだけならまだしも隣の女を「これ、うちの彼女」とまで言った。
さすがにぶん殴ってやろうかと思ったけど、隣でマキトに隠れるようにこっちを見る女の子が、
私と完全に逆のタイプっぽいので、ああ、まあいいかと思ってやめておいた。
多分、マキトが本当につきあいたかったのはこういう子だと、見ただけでわかってしまったからだ。
その子は、ミヨと名乗った。