0度の恋
次の日…。

私は昨日のことをずっと考えてた。

頭からなかなか離れてくれない。

「…莉香!莉香!!」

「あッ何!?」

どうやら私は、昨日のことでぼ~っとしてたようだ。

「元気ないけどどうしたの?」

優樹…心配してくれてるんだ…。

どくん…。

心の中で恋の音が聞こえた。

どくん…。2回。

どくん、どくん。3回、4回。

「う、ううん!寝不足~。」

私はうそをつき、作り笑いをした。

「そうか?ならいいんだけど…。」

「うん!大丈夫♪」

…本当は大丈夫じゃないよ。

昨日のことが気になって、しかたないんだよ。

どくん、どくん…。

さっきからなり続ける、恋の音。
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