私13、君16。
「なーんだ、裕志か。」
声が裏返った自分が恥ずかしかった。
金本裕志(かねもとゆうし)13歳。
おさななじみ。
「なーんだ、ってなんだよ!
せっかくカッコいい声で言ったのに」
ちなみに、ナルシ。
「もう、今から忙しいから。じゃあね!」
全く忙しくないけど、
「お前、忙しいんだ??…ニヤ」
ぶるぶるッ
鳥肌が立った。
「い、忙しいよっ!!」
しまったぁー。
ついパニくって噛んでしまった…
「嘘だろ。
忙しくないんだったら俺についてこい!」
まさか、まさかのいつもの…
「次、何歌おっか?」
カラオケ。
私が音痴なの知ってるくせにー
裕志の馬鹿!!
-3時間後-
「飽きた。帰ろうぜ、美紀。」
「はーい。」
「あ。」
「どーしたの?裕志。」
「プリ撮ろ!」
「は!?裕志、嘘でしょ!!」