私13、君16。
出会い
朝7時15分。
「よし、じゃぁお姉ちゃん行って来る」
「美紀いってらっしゃーい」
『ピンポーン』
「ッ!?」
お姉ちゃんと顔を合わせる。
こんな朝早くに誰だろ…
「はーい」
ガチャ
「よ!美紀、あ。愛美さんおはようございます」
私のお姉ちゃん内田愛美(うちだあいみ)16歳。
「おはよーう、裕ちゃん大きくなったねぇ」
お姉ちゃんは裕志のコトを『裕ちゃん』と呼んでいる。
「で、何で来たの!?」
「美紀ッ!!あんたせっかく
裕ちゃんが迎えに来てくれたのに、その言い方は何!?」
お姉ちゃん・・・お母さんみたい。(笑
「美紀行こうぜ」
もしかして漫画でありそうな一緒に登校!?
「もしかして一緒に学校に行くの!?」
「当たり前だろ、迎えに来てんだから。」
う″。確かに。
でも、ベタすぎる・・・。
「ほら、行くぞ!」
「んじゃぁね、お姉ちゃん。」
「はーい。いってらっしゃい」
「ねえ、裕志は何部に入るの?」
「俺はねー。サッカー部」
「へえ~」
「美紀は?」
「私?テニス部」
私は小さい頃からテニス一筋
「美紀らしい」
ドカッ
「あ、すいません」
うッ・・・わー。イケメン・・・///
「すいません」
「このタオル、あの子の忘れ物かな?」