アリと王女
わたしはまた走り出した。
どこまでも続く広い庭
辺り一面、白く光っている
このまま走って行くと、もうすぐ噴水に…
その時、わたしは走るのを止めた。
『…こういうのって、デジャヴじゃない?』
だって、目の前に見えてるもの…噴水が。
ここまではあの夢と一緒なのよね
わたしはゆっくりと噴水へ近づく。
『ああっ!どうか、あの夢の続きにはなりませんようにー!』
わたしは耳をすました。
アリの声がするかもしれないー