アリと王女
『「あれぇー?どうしたんだい?」』
どうしたもこうも、そんなのはいいから、早く帰らないと…
右も左も同じような景色。
どっちが別荘ー?
『あーダメダメ。そっちじゃないのさ~♪』
右へ行こうとすると、鳥達に行く手を阻まれた。
あれ?
『今、喋ったわよね…?』
『そうだよ~♪君はオイラたちのコトバが分かるんだね~♪そんな人は初めてだよ~』
わたしは「きゃっ」と短い悲鳴をあげて後ずさりした。
昨日はアリで、今日は鳥だなんて…