アリと王女

何はともあれ、無事?に到着。


そして今に至るー







『何から話せばいいんだろ…』


『そんなの、アリの事に決まってるじゃない』


『わぁ…王様を呼び捨てにした人は初めてみたよ』



『……』



なんだか、ヒナリからの視線が痛い。


呼び捨てって相当まずかったのかしら…



そんな事を考えながら、ヒナリの方をそろっと横目で見てみた。



あっ…



黒ゴマみたいな目がギラギラと光っている。



わたしって、たぶん睨まれてるのよね…



あら?
そういえば、ヒナリって婚約者がなんか…



『ヒナリって婚約者なの?』



『えっ…は、はぁ?!』


あっ…図星だ



もともと黒い顔が、さらに黒くなってゆく。


たぶん、照れているんだろう


< 25 / 45 >

この作品をシェア

pagetop