アリと王女
ーそして次の日
『ウソでしょう!?』
ついに最悪な事が起こってしまった。
昨日、ママが息を切らしてまで急いでいた理由がわかった。
『わたしは嘘なんてつきません。本当の事よ、エルダ』
『嫌よ!そんなのウソに決まってるわ』
わたしが立ち上がった瞬間、勢いのあまりフォークを落としてしまった。
両手がわなわなと震える。
怒りが最大限にこみ上げてくる。
『そんな…』
絶対に、ありえない
『…結婚だなんて』