手をつないで
友達
「真希ちゃーん」





「何よ。てかちゃんづけやめろ。」






「彼氏欲しーい」






「作れば?」






「…ソレは私が失恋女王だと知ってての言葉?」





放課後、私と真希しか居ない教室で





ダラダラダラダラくっだらない話しをして過ごすのが私の日課。






帰宅部の特権ですネ






「ていうか、チサさー…こんなとこで彼氏欲しい彼氏欲しいって愚痴もらしてても、できるわけねーだろ。たまには自分からデート誘ったりメール打ったり…」






「無理だよお。相手が居ないもん。」





「は!?好きな人居ないのに彼氏欲しいわけ!?」





頬に手をついて、軽く溜息をつく私に
真希は眉毛をしかめさせて怒鳴った。





…真希の驚いた声と驚いた顔に、逆に私が驚いて、危うく椅子から転げ落ちるところだったよ…





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