手をつないで



「いーじゃん別にィ!!夢はでっかく理想は高く!!」




「夢も理想も、叶えられなきゃもってる意味ねーよ」





「朝倉さーん…駄目っスよお…そういう事いっちゃ…夢壊さないでー…」




「夢壊すも何も正論っスよ。ていうかアンタがウチに敬語使うのキモい。」



落ち込む私に、真希が冷たくそう言い放つと




『下校時刻5分前です。部活を終了し、下校の準備をしましょう。』





ちょうど下校の放送が流れた




空は夕焼け



校庭にいる運動部も、皆制服に着替え終わってる。




「やっべーじゃんチサ!!時間ねーよ!!ジャージ下校だ!!」





「うわあ…!!緊張するっ…先生に見つからないようにしなきゃねっ!!」





…―その後





真希と一緒に



先生に見つからないよう、隠れながら校門に向かった





途中で教頭に見つかって、かなり怒られた…





帰り道で、教頭の悪口をたっくさん言った






「じゃっねー!!チサ!!」




「うん!!明日までに彼氏作るよ!!真希!!」





「できるわけねーだろ!!じゃなっ」





真希と一緒にいる時間は楽しい




特別な日常では無いけど





仲良しな友達とすごすこの時間





私、大好きだった
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