藍色ブリティシュ
プロローグ~久々の出会いは勝負の始まり~
遙か未来―西暦で言えば大方500X年らしい。
とは言え実際にどうかはオレでも知りはしない。何しろ地球の文明は太古の昔に一度滅んでしまい、今の地球の文明はその時の文明とは違うのだ。
太古の人類は人類が持つ無限に成長し、進化する力を発見した。(これを螺旋力と呼ぶ)しかし宇宙を統べる一族・オリンポスはその力が宇宙の崩壊を促進すると断定し、人類に宣戦を布告。結果人類は敗北し、文明も滅んだ。そうして今に至る。ただ違うのは、太古の人類と違い今の人類はかつてオリンポスの眷属だった一族・ヴァンパイアと供に明日を築いているってとこだ。
ヴァンパイアは人類がオリンポスとの戦争を終えようとしているその時、自分達にも人類と同じ無限に成長し、進化する力(螺旋力)を持っていると知り人類側に回ったそうだ。
そしてオレゲヴェール・ライデン・香田は人でありながらヴァンパイアの力を持つ言わば半ヴァンパイアだ。
元々オレは人間だった。7年前起った人とヴァンパイアの戦争、いわゆる吸血戦争の末期、オレは特殊部隊員としてヴァンパイアの王族真祖と戦い、そして敗れた。
しかしヴァンパイアの王はオレを気に入ったらしくオレの血を吸いオレを復活させた。普通なら血を吸われたらバンパイアの下級種たる死徒となるか消滅するかだがオレは普通のヴァンパイア(ヴァンパイアの一族間では中級種)として復活した。7年間記憶を失う特典付で。
その後記憶を取り戻し第弐次吸血戦争、第参次吸血戦争、オリンポスとの決戦、幾多もの戦い(オリンポス残党軍オリンピアフリートによる地球排除を阻止したり外宇宙から来たヒンドゥー軍が作った木星帝国から木星を奪還したりチュシン銀河のコグリョ軍との戦い、その直後に復活したオリンポスと戦ったりとそんな戦争を1年で全部こなしたのだ。長い戦争で3ヵ月、短いので2週間程度)を経て得た平和を謳歌するこの日、親父の古い親友の長女と数年ぶりに再会することになったのだ。
< 1 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop