俺様と落ちる恋!!??-Ⅱ-
「見たって何を…!?そ、それより蘭…!!離し……!!」
「だからこの女の子と楽しそうに歩いてるの見たの!!
あたしその時ムカついて睨んじゃったんだから!!」
「……あ。」
未歩がなにかを思い出したかのように呟く。
「未歩なんか覚えあんの?」
「あ、うん…お兄ちゃんに連れられて買い物行ったとき、誰かに睨まれたような感じしたんだよね…あれ、蘭さんだったんだ…」
へぇ…そんなことがあったのか。
「睨んだって…お前その日俺に何も言わなかっただろ…!?」
「だってイライラしてたんだもん!!渉から言ってくれるの待ってたの!!」
「だ、だからその日電話したとき機嫌悪かったのか…ってかそろそろ苦しい!!」
渉さんは蘭さんの手を掴んで揺らすのを阻止した。
「もうっ…説明してよ…」
「……未歩は俺の妹!!で、その横に立ってる男が未歩の彼氏の冬夜だよ!!理解できた!?」
「………え?」
「あの…初めまして。田所未歩です。」
「初めまして。堀越冬夜です。」
蘭さんは俺たちを交互に見ながら固まっている。