俺様と落ちる恋!!??-Ⅱ-



「見たって何を…!?そ、それより蘭…!!離し……!!」



「だからこの女の子と楽しそうに歩いてるの見たの!!
あたしその時ムカついて睨んじゃったんだから!!」






「……あ。」



未歩がなにかを思い出したかのように呟く。



「未歩なんか覚えあんの?」


「あ、うん…お兄ちゃんに連れられて買い物行ったとき、誰かに睨まれたような感じしたんだよね…あれ、蘭さんだったんだ…」



へぇ…そんなことがあったのか。



「睨んだって…お前その日俺に何も言わなかっただろ…!?」


「だってイライラしてたんだもん!!渉から言ってくれるの待ってたの!!」


「だ、だからその日電話したとき機嫌悪かったのか…ってかそろそろ苦しい!!」



渉さんは蘭さんの手を掴んで揺らすのを阻止した。




「もうっ…説明してよ…」






「……未歩は俺の妹!!で、その横に立ってる男が未歩の彼氏の冬夜だよ!!理解できた!?」


「………え?」





「あの…初めまして。田所未歩です。」


「初めまして。堀越冬夜です。」







蘭さんは俺たちを交互に見ながら固まっている。







< 226 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop