俺様と落ちる恋!!??-Ⅱ-



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「ただいま。」



「あら、お帰り冬夜。」



「母さん、父さんは?」



「今リビングにいるわよ。」



「わかった。」





リビングに向かうと、



「お帰り冬夜。」



父さんは食卓に座って新聞を読んでいた。



「…あぁ。ただいま。」


「冬夜が来たってことは、もう返事が決まったってことか。」


「…あぁ。」



俺は父さんの向かいに座ると、深呼吸して話す。










「………俺、父さんから話聞いたときからすっげー悩んだ。」



「…あぁ。」



「父さんの後を次ぐって言ったのは俺だ。それでM大目指すことも決めた。」



「………」



「M大だったら父さんの跡も継げる、未歩とも一緒にいられる…そう考えてたけど…」



あの日、父さんから聞いた言葉は予想もしていなかったことだった。





「冬夜…」


母さんも食卓に座る。











未歩とは絶対に離れたくない…


ずっと側にいたい。




でも…将来のことを考えて、この結論を出したことを伝えたら…


未歩………







お前は………どう思う────?






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