あいらぶゆう~AI love YOU~
目線だけこっちに向けて、
ニッと笑った優はまたそのまま目線を海へとやった。
機嫌なんて・・・・・・悪くないもん。
そう思いながら置いてあったジュースを手に取り、口に含む。
優が買って来たのは
あたしの好きなオレンジジュースで。
口いっぱいに、
オレンジの甘酸っぱさが広がった。
チラリと優を盗み見て、
少しだけ胸が高鳴ったのは要君が居なくて寂しいからだよね?
その寂しさを優に
埋めてもらおうとしてるだけだよね?
あたしはまだ気付いていなかった。
この海で、あたしの運命を変える出来事が起こるなんて。