あいらぶゆう~AI love YOU~
「ちょっと・・・近いよ」
この距離に居てもたっても居られなくなり、やっと出せた声。
「は? 別にそんな近くねーよ」
チラッと見た優の顔は、
眉間にしわを寄せて不審がってる。
「で、でも・・・・・・」
目線を下にそらして、
着ているパーカーの胸元あたりをぎゅっと握る。
その手に気付いたのか優はフッと笑って、
「俺がいきなり襲うわけねーだろ」
その瞬間、カーッと顔が赤くなるのが自分でもわかった。
恥ずかしい。
優に警戒していた自分が恥ずかしい。
恥ずかしい。
こんな事考えてた自分が恥ずかしい。
でも1番恥ずかしいのは、
ちょっとでもそうなるかもしれないと思った自分が恥ずかしい。