あいらぶゆう~AI love YOU~
「何やってんだ、馬鹿」
ハァハァと息を切らしている優を見ると、走って追いかけてきてくれたんだとすぐにわかった。
「優・・・・・・・」
おでこに手を当てられて、
「やっぱり。お前熱あるよ」
そう言われて、近くにあった大きな木の下へ連れて来られ、木を背もたれにして座らされた。
「寒がってたくせに雨の中走んなよ・・・」
「あ・・・は、め・・・く?」
「は? なんて」
聞こえないのか屈んできて優の顔はあたしの目の前にある。
さっきよりも声を大きくして、
「あたしは、迷惑?」
そう尋ねた瞬間、優の顔が真顔になった。
「あたしの所為でこんなことになって、
あたし所為でこんなにずぶぬれになって」
「何言ってんだよ・・・」
「それに優は、なんとも思わないの?」