あいらぶゆう~AI love YOU~
グッと手に力を入れると、
持っていた袋が音を立てた。
帰らなきゃ・・・・・
立ち上がって、のそのそと歩き出す。
なんでかな。
さっきまであんなに気分よかったのに
心が沈んでどうしようもないよ・・・
「あ。 愛、発見」
名前を呼ばれて俯いていた顔を上げると、
「優・・・・・・・」
「どこまでガムテ買いに行ってんだよ」
「あ、ごめん・・・」
「で? あった? ガムテは」
「あったよ」
「ふーん。じゃ、帰んぞー」
くるりと前を向いて、
元来た道を歩きだした優。
なーんだ。ガムテか
少しぐらい、あたしの事を心配してよ
「ねぇ、優」
「んー?」
「優って、波ちゃんの事好き?」