あいらぶゆう~AI love YOU~
鞄をごそごそ探ってる所を見ると、
もう帰るらしい。
一緒に帰りたいなぁー・・・・・・
「ねぇ!
千夏と佐野君付き合ってるんだって!!」
思っていたことと
違うことを言うあたしの口。
自分の鞄を取らずに、
優の席へと足を進める。
もし言えたとしても、
“なんで?”
そう言われるのが怖いから。
傷つくのが怖いから・・・・・・
何もない振りして、
ニコニコしてる自分に腹が立つ。
でもこうでもしないと、
きっとあたしは駄目になる。
「なんにも言わないんだよ?
教えてくれてもいいのにねー!!」
「俺、知ってたけど?」