あいらぶゆう~AI love YOU~



カイロの効果が薄れてきて、
寒く凍えるような風。



お腹の音と、寒さに耐えること早4時間。




はは・・・・ココまで来たら
時間とかどーでもいーや・・・・



寒い! お腹すいた! お尻イタイ!



体を揺らしながら、視線を時計へやる。
駅前の時計は、もうすぐ夜9時。



いまだに優は来ない。
タイムリミット・・・・・・か。




目に涙が溜まってくる。

メールには、



あたしの気持ちに
答えられないんなら来ないで。


とは、書いてない。



返事をしにも来てくれない。



「ひぃっく・・・・・・」



涙を拭っても拭っても、
溢れてきてあたしのスカートを濡らす。



なんやかんや言って優は優しい。


その優が来ないんならあたしは、
本気で優に嫌われた。


そんなの振られるほうがマシだった。



なんでもっと早く素直にならなかったの?

なんでもっと早く言葉にしなかったの?


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