あいらぶゆう~AI love YOU~
優の肩に押し当てられて、
そこからかすかに見える景色が霞んでくる。
「でもお前は違った」
目から涙が零れ落ちそうになるのを必死に我慢してたら、聞こえたハッキリとした声。
「俺を見てタンカ切った女なんて初めてだし、
ましてやケンカ腰なんてありえねーから」
「どんだけ自意識過剰なの・・・・」
涙声で出来るだけ嫌味っぽく言ったけど
「そーゆーのも、初めてだし」
軽く笑いながら流された。
くっそう・・・・・・・・
フッと笑いながら、
抱きしめていた腕の力を緩めると
あたしの顔を覗き込んでくる。
それが恥かしくて目をそらすと、
「俺も好き」
小さくだけど、
確かに聞こえた優の声。