あいらぶゆう~AI love YOU~
「彼氏がいるのに、
身内でもない男にチョコあげなくていいでしょ?」
半分呆れられながらも、
見事答えを知ることが出来たあたし。
なぁ~んだ。
「そんなことか・・・・・・」
千夏を見つめていた視線をそらし、
オレンジジュースを吸い上げる。
味が薄くなってるな・・・・
グラスの中に入っている氷を睨んでいると、
またありえない位の溜息が聞こえた。
「愛って馬鹿でしょ」
「なっ・・・・・・・・」
顔を上げてもう1度千夏を見つめた。
150キロ並の直球で馬鹿って、
・・・・・結構ひどくない?
「馬鹿って何よ!
大体正樹くんは身内みたいなもんでしょ?」
あたしがぷぅっと顔を膨らますのと同じくらいには、あきれた顔で千夏は頬ずえを付いた。
「身内みたいとは思っていいけど、
本当は違うんだからね?
彼女が自分以外の男にチョコあげるの気分悪いでしょ?」
「いいじゃん。正樹くんだし。
それに、説明すれば優だってなんとも思わないよ」
説明しなくても、
なんとも思わなそうだけど・・・・・・・・