あいらぶゆう~AI love YOU~
急に低くなる正樹くんの声。
この変化を不思議に思いながらも、
少し照れながら答えた。
「えへへ~なんと!
あたしの彼氏の小倉優クンでーす♪」
ぐいっと腕を組んで、正樹くんに見せてみる。
一瞬驚いた顔をした優の顔は、
次の瞬間には元どうりになっていて、
「どーも」
と短く挨拶をした。
「どうも・・・・・・・」
短く返事を返す正樹くん。
その眼差しは何故か睨んでいるようにも見えた。
あれ? なんでだ??
不思議に思って、
正樹くんの顔を覗き込もうとしたとき。
「愛ちゃんの言ってた奴ってコイツ?」
ころっと表情が変わった正樹くんを見て、
気のせいか、と思い正樹くんの質問に答える。
「違うよー?
あたしが言ってたのは別の人」
「へぇー・・・・・・・・・
じゃあ、愛ちゃんって結構気が変わるの早いんだね」
「へっ・・・・・・・」
あたしのニコニコ笑顔が、
崩れた瞬間だった。