あいらぶゆう~AI love YOU~



うやむや、か・・・・・・・


千夏の言葉を意味なく復唱して、
膝を抱えていた手を強める。



でも、告白されてるわけじゃないのに返事返すっておかしくない?



でも、このままは駄目だよね。



う~ん・・・・・・・




「正樹くんどこにいるかな?」



悩んだ末、あたしの今考えてることを正樹くんに伝えようと決心した。


しっかりしよう。



「正樹なら部屋に居るよ。
愛が来るちょっと前に帰ってきたの」


千夏の言葉に軽くうなずいて、
立ち上がり部屋のドアを開けた。



千夏のすぐ前の部屋。



そこが正樹くんの部屋。



マンガ貸してもらったり、
一緒にゲームしたことあるから何度かこの部屋には入ったことがある。



でも今は、マンガ読んだり、
ゲームをしにいくわけじゃない。




大きく息を吸い込んで、
ドアを2,3度ノックした。




「愛だよ。正樹くん居る?」



しばらくすると、
返事の変わりにドアが開いた。




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