あいらぶゆう~AI love YOU~
開けたのはもちろん正樹くん。
「何? どうしたの?」
驚いた顔して、目を見開いている。
そりゃそうか。
さっき分かれたのに居るんだもん。
頭に手を回して、
「えへへ」と小さく笑った。
「と、とりあえず・・・入る?」
そういって大きくドアを開けて、
あたしを招きいれようとしてくれる。
いつもなら入ってた。
いつもなら・・・・・・・・
「入らない。ただ話をしにきたの」
「話?」
もう1度息をきちん整えて、
首を傾げる正樹くんを見る。
「優と、千夏から聞いたよ。
正樹くんはあたしの事好きだって・・・」
きょとんとしていた正樹くんの顔が真顔に変わる。
それを無視して、話を続けた。
「最初は、何言ってんの?って思った。
でも、正樹くんの気持ちを考えて、
優の気持ちも考えて、
あたしの答えを伝えにきた」
正樹くんは目をそらさずに、
しっかりとあたしの目を見続けてる。