あいらぶゆう~AI love YOU~
その茶色い綺麗過ぎる目に、
逆にあたしが目をそらしてしまいそうになる。
「あたしは・・・・・・」
「ストップ」
突然塞がれた口。
正樹くんの手はあたしの口を覆っていて、
途中で言葉を遮られてしまった。
「それ、今聞かなきゃだめ?」
悲しそうに見つめてくる正樹くんを見てるとつい、
「いいよ」と言ってしまいたい衝動に駆られてしまう。
優が返事をしてしまったことにも、
納得がいってしまう。
目を閉じて、そっとあたしの口元から正樹くんの手をどけた。
「今じゃなきゃ駄目」
「俺は、まだ伝えてねぇよ」
「あたしは聞いちゃった。
だから、正樹くんも聞いて」
どけたまま持っていた正樹くんの手を強く
握り、目を開けると、苦しく悲しい顔した
正樹くんの顔が目の前にある。
「ごめん。正樹くんの気持ちにはこたえられない」