あいらぶゆう~AI love YOU~
靴を脱いだらまた手を引っ張られて・・・
階段を上る優の背中を見つめながら、
あたしの頭はピンクい妄想が走り回る。
な、なんなのこの展開。
まさか、アレ?
このタイミングでアレ!?
無理無理無理無理ッ!!
こっ、心ノ準備ガ・・・・・・・・
なんか想像もできない
甘ーいこと優が言っちゃうの!?
きゃぁぁぁぁぁっ・・・・・
あらぬ妄想をしている間に、
既に優は部屋の戸を開けて入った。
手が繋がれているから、
当然のようにあたしも部屋に入る形になる。
ドアを閉めたとき、
あたしの手から優の手が離れた。
「はーっ、なんか疲れた」
ドカッとベッドを背もたれに、
ローテーブルの前へと腰を下ろす優。
その行動から、あたしはやっと
正気に戻り立ちっぱなしで部屋を見渡した。