あいらぶゆう~AI love YOU~
目の前にある見慣れた制服。
緩く巻かれたネクタイが、
ちょうどあたしの目の前にある。
もう少し勢い良く走ってたらぶつかるところだったよ。
あっぶなーい・・・・じゃない。
もしかして・・・・・
おそるおそる顔を上げると、
見慣れた制服に身を包む見慣れた顔の人物。
「ぐ、偶然だね。優クン・・・・」
ぎこちなく右手を上げて、
引きつりまくりの笑顔を優に向ける。
笑ってるあたしとは裏腹に、
優の顔は全くといっていいほど笑ってない。
やばい・・・・・
そう直感で感じ取ったあたしは、
無理やりにでも優を笑わそうと必死に取り繕う。
「こ、こんなとこで何してんの?
あ、もしかしてアレ? なんか遊びに着たとか。
友達でも・・・・」
「何でこんなとこいんだ」
早口でしゃべっていた
あたしの言葉を遮って、
怒ったような優の声があたりに響く。