あいらぶゆう~AI love YOU~
その声を聞いて、
何故か何も言えなくなってしまった。
優から目線をそらして、自分の足元を見る。
「な、なんでもいいじゃん」
「よくない。 何でこんなとこにいる」
「優には関係ない」
「ある。 何で愛がこの場所を知ってるんだ」
「知ってるよ!」
「ココは何もないし、愛の家からも遠い。
愛がこの場所を知ってるはずがない。
何でここにいる」
言葉が詰まる。
何も言えない。
言い返せない。
冗談を言って乗り切れる場面じゃない。
それはあたしにだってわかる。
ただ、なんて言えばいいの?
“つけてきた”
そんなこと正直に言えるわけがない。
ただ、黙るしか出来なかった。
「はぁ・・・・・」
優の溜息をついた声に、
ビクッと体が反応する。