あいらぶゆう~AI love YOU~
ぽつっと、何かがあたしの頬に落ちる。
空を見上げると、
灰色がかった雲から雨が降っていた。
小ぶりから、たちまちドシャ降りに。
もうすぐ春といえど、
まだまだ肌寒いこの季節。
冷たい雨が容赦なくあたしの体を叩きつける。
髪が顔に張り付いて、
制服も肌に張り付く。
周りに人がいなくてよかった。
きっと人がいたら、
変な目で見られるに違いない。
その場に座り込んで、
大きな声で泣き声をあげる。
大きな雨の音できっと誰にも聞こえない。
ドシャ降りの雨で、
きっとあたしの姿を隠してくれる。