あいらぶゆう~AI love YOU~
顔を見上げようとしたとき、
あたしの視界を黒い闇が包む。
その人の腕を掴もうと手を前に出す。
―――――――助けて・・・・
そして完全にあたしの体が、
完全に黒に染まった・・・・・
「はっ・・・・・・」
パッと目が覚める。
布団から飛び起きて周りを見ると、
見飽きるくらい見ているあたしの部屋だった。
夢か・・・・・
額を手で拭うと、汗がびっしょりだった。
「最悪・・・・・・」
―――――――ピーンポーン
まだはっきりしない意識の中、
家のチャイムの音があたしに耳に届く。
なんか荷物かな?
それとも、セールス?
どっちにしろめんどいからシカトで。
チャイムの音を遮るように、
また布団を頭の上まで被る。
なのに・・・・・・・・