あいらぶゆう~AI love YOU~


顔を見上げようとしたとき、
あたしの視界を黒い闇が包む。



その人の腕を掴もうと手を前に出す。



―――――――助けて・・・・



そして完全にあたしの体が、
完全に黒に染まった・・・・・





「はっ・・・・・・」


パッと目が覚める。




布団から飛び起きて周りを見ると、
見飽きるくらい見ているあたしの部屋だった。



夢か・・・・・



額を手で拭うと、汗がびっしょりだった。





「最悪・・・・・・」





―――――――ピーンポーン



まだはっきりしない意識の中、
家のチャイムの音があたしに耳に届く。



なんか荷物かな?

それとも、セールス?



どっちにしろめんどいからシカトで。



チャイムの音を遮るように、
また布団を頭の上まで被る。




なのに・・・・・・・・

< 338 / 353 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop