あいらぶゆう~AI love YOU~


3人を部屋に上げると、
千夏は慣れた様子で机の前に座る。



佐野君はずうずうしく、
座椅子に座った。


優は少し迷って、
佐野君の少し離れた所に座った。





「ねぇ、学校大丈夫?」


ベッドサイドに座りながら、
少し不安の声を出した。




お見舞いに来てくれるのは嬉しいけど、
思いっきり授業時間中だし。



自習でも、ヤバイんじゃない?




「大丈夫大丈夫!
授業終ったとしても、次は昼休みだし」



「なんかあっても、
俺が上手く言い訳するからさ」




「う~ん・・・・・・」



自分の胸を叩いて見せて、
自信満々の佐野君を見てかなり心配・・・・




「どう? 具合は。
大分よくなったんじゃない?」



目を細めて佐野君を見ていると、
千夏があたしの顔を覗き込んでくる。




「あー、うん。随分マシかな」




最初から風邪なんて、
引いてないんだけどね・・・・・・




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